FC2ブログ
無窮の一葉
渾沌より出でて 無窮に消ゆる 名もなき言の葉
DATE: --/--/--(--)   CATEGORY: スポンサー広告
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
page top
DATE: 2015/05/30(土)   CATEGORY: 情動
わたしは「わたし」を手放した
見慣れた風景が
慣れ親しんだ土地が
なつかしい人が
はるか後ろへ 後ろへ
わたしの手の届かないところへと押し流されていく




いくら泣き叫んでも
声が嗄れるまで力の限り喚いても
無慈悲に 圧倒的な距離を隔てて
引き離される

抗えない己の無力に またひとつ涙が落ちる




変わり果てた 縁もゆかりもない光景に
ありもしない故郷の面影を――欠片ほどの名残を探す

見つかるはずもないと判っているのに




最後にこの手に触れたのは たったついさっき
それが今や こんなにも遠くなってしまった




茫洋とかすんで見えない「次」は
本当に存在しているのだろうか

答えるものはいない




鳴り止まない魂の慟哭
怯懦に震える脆弱な心

望まぬすべてを拒み
うつろな硝子の眼を閉じた
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する
こんにちは。
JK | URL | 2015/05/31(日) 10:47 [編集]
故郷を愛しく感じずにはいられない、
坂崎さんの気持ちが溢れ出る作品ですね。

精神が休まる事を
祈っては止みません。

どうかお身体ご自愛下さり、
お気持ちに安定感が戻りますように。
Re:
坂崎 五十八 | URL | 2015/06/01(月) 20:40 [編集]
>JK様



こんばんは。
ご訪問、並びにコメント、誠にありがとうございます。
返信が遅れまして申し訳ありませんでした。

お気遣いくださり、大変ありがたく思います。
これまでずっと、地元を離れることがなかったもので……
やはり勤め先は郷里に求めるべきだったかもしれません。
何とか立て直せるよう、足掻いている最中です。

またのお越しをお待ちしております。
こんばんは
藍生 | URL | 2015/06/04(木) 01:25 [編集]
わたしが「わたし」でいられた居場所。
それを取り戻す願いは、もはや叶わない。
そして嘆くしか出来ない無力。

そんな悲痛さを感じました。(解釈違いでしたらすみません)

この詩を拝読しながら、帰れない故郷と、大切な物を手放さなくてはならなかった過去を思い出し、本当に遠くなっちゃたな、しみじみしたり。

また、お伺いします。では。
Re:
坂崎 五十八 | URL | 2015/06/06(土) 07:30 [編集]
>藍生様



おはようございます。
ご訪問、並びにコメント、誠にありがとうございます。
返信が遅れまして申し訳ありませんでした。

肩肘張ることなく、自分が自分でいられる場所というものは、そう多くありません。
特にわたしの場合、なかなか新しい環境への適応ができず、ホームシックになりがちです。
本格的に精神を病むことこそありませんが、その一歩手前まで堕ちますね。
拙い言葉からここまで深く心情を読み取ってくださり、ありがとうございます。
こちらこそ、またお邪魔させていただきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。

またのお越しをお待ちしております。

ネリム | URL | 2015/06/12(金) 08:44 [編集]
おはようございます
故郷が変化するというのも辛いなと思います。
Re:
坂崎 五十八 | URL | 2015/06/14(日) 19:30 [編集]
>ネリム様



こんばんは。
ご訪問、並びにコメント、ありがとうございます。
返信が遅れまして申し訳ありませんでした。

郷里を離れることも、郷里が変わってしまうことも、どちらも悲しいことです。
いつまでもそこにいられると無意識に思っていただけに、尚更苦しいです。

どうか貴ブログの早期再開が叶いますように。
またのお越しをお待ちしております。
Copyright © 無窮の一葉. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。